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『タイム・トラップ』感想 SF映画好きにすすめたい「時間の流れ」が異なるSFアドベンチャー

映画タイム・トラップ レビュー画像

人はだれもが一度は「精神と時の部屋」を求めるものです。

明日センター試験のとき、資料の締切を勘違いしてて徹夜しないといけないとき。3時間が3日になったらどれほど救われるだろうかと思わずにはいられません。

でもそれが逆だったら?

 

しかも気づいてもいなかったら?

 

肌がぞっとしてしまいます。「タイムトラップ」はまさにSFアドベンチャーとして良質なおもしろさを見せてくれる作品でした!

明日試験のときなど「精神と時の部屋」がほしいなんてときに、気分転換に見てみてはどうでしょう。これよりよいかとやる気が出てくるかもしれません。

あらすじ

考古学を学ぶ学生2人が帰ってこない教授を探しに洞窟へ向かう。しかしその洞窟は、地表とは流れる時間が異なるとんでもない場所だった。

そんなことも知らぬまま教授を探しにでかけた5人の友人たち。彼らは無事洞窟から脱出することができるのか。

基本情報

  • 監督:ベン・フォスター、マーク・デニス
  • 上映時間:1時間28分
  • ジャンル:SF、アドベンチャー
  • 製作国:アメリカ
  • 製作年:2018

感想:SF映画の奥深さとおもしろさ

久々に良質なSF映画に巡りあえた満足感!

SF映画というと「スター・ウォーズ」のような宇宙を舞台に駆け巡るものと、「インターステラー」や「メッセージ」「コンタクト」のように、あくまで主舞台を地球としているものがあると思うんですが、これは後者でした。

どちらかというと後者のほうが好みなんですが、その中でも宇宙人が出てきたりとか、超科学であったりとか、いろんな要素があります。

この作品はタイトルにあるように「時間」が大きなキーワードになります。

「時間」というと「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のようなタイムトラベルや、「ミッションエイトミニッツ」のようなタイムループが思い浮かぶかと思うんですが、この作品はそれとは一味違う「時間の流れ」に焦点をあてたものでした。

洞窟のなかと地表で時間の流れが違う!

この単純ながら考え出すとぞっとしてしまう設定をうまくおもしろさに生かした映画です。宇宙を舞台にした壮大な映画も好きですが、ときどき無性にこうした見てわかりにくい脳の後ろ側が刺激されるような作品に出会うとうれしくなってしまいます。

いや〜、いいもん見たなと思える作品でした。SF映画が好きな人はぜひマイリストに入れてみてください!

感想:「時間の流れ」とリアルなぞくぞく感

クリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」では夢の階層が深くなるごとに、時間の経過がゆっくりとなっていきました。

「タイムトラップ」も非常に似ているんですが、一番異なるのが境界線が目に見えないこと。空気の層があるだけで、意識もせずに足を踏み入れたらあっというまに時間にとらわれてしまう様子がリアルで怖かったです。

洞窟に足を踏み入れ空気の層を通ると、時間の流れが異なる場所に身をおいてしまったため、背後にある洞窟の入口からは日が昇って沈んで明るくなってすぐに暗くなっていく様子が描かれます。

洞窟の中に数秒いるだけで、外ではいったいどれほどの時間がたっているのか。

直接的な傷や痛みはリアルに感じられますが、このように実感できないけど確実に自分の身になにかが起きていることってぞくぞくするんだなと感じます。

そうした意味で「タイムトラップ」ではぞくぞく感を実感に近づけていくための工夫が見られ楽しむことができました。

身につけるだけで撮影できるGOプロカメラが「時の流れ」をわかりやすく表現し、大活躍してました。さすが2018年に公開された映画です。

上映時間も1時間半ほどで、ちょっと気分転換したいときにぜひ目にしてほしい映画でした!

まとめ:「時間の落とし穴」

「時の流れ」というわかりにくい概念を実感できるリアル感に近づけ、ぞくぞくする良質なSF映画でした。

あの洞窟は地表に生きる人々からすると「時間の落とし穴」のようだと感じます。

一度落ちると地表とは別の時間を生きていくしかなくなってしまう存在。気になった人はぜひ見てみてください。

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