どうも、Wizです。
8月11日金曜日、ついに『スパイダーマン ホームカミング』が公開されましたね。
早速公開日に観にいってきましたよ!
MCUらしい人間ドラマに満ちたおもしろい作品であるとともに、少しうーんとなるところもあったので、率直な感想を書いてみたいと思います。
※ネタバレがあります!まだ観ていない人は、絶対読まないほうがよいです。あくまで個人の感想です。
目次
あらすじ
シビル・ウォーを経てアベンジャーズ入りを望むピーターに、トニーはご近所で励むように告げる。力を認められたいピーターは地球と宇宙のハイブリット兵器が売られているのを見つけ、事件を解決しようと独自に動いていく。
- 公開:2017年
- 監督:ジョン・ワッツ(コップ・カー)
- 出演:トム・ホランド(インポッシブル)、マイケル・キートン(バードマン)、ロバートダウニーJr(シャーロック・ホームズ)
ここがすごい!
(©2017 MARVEL, ©2017 CPLL 映画.comより引用)
魅力的な人間ドラマ
マーベル・シネマティック・ユニバースの作品はどれもそうだが、今作もヒーローは人間だった。
”特別な存在”になりたいピーターと、アベンジャーズとして力をもつことの意味を痛いほど思い知っているトニーの対比。
そして今作のヴィランである、バルチャーが味わった理不尽。
善悪ではなく、それぞれの何かのために、譲れない立場を掲げて我を通そうとする。そんなドラマを観た。
心躍るガジェット
今作はわくわくするガジェットがこれでもかとつめこまれていた。まるでびっくり箱のようだ。
とくにスパイダーマンのスーツに社長のジャーヴィスのようなAIが備わっていたのにはびっくりした。社長がスパイディにどれほど期待しているかが伝わってくるようでにやにやしてしまう。
名前は”カレン”に決まったのだろうか。ヴィジョンの例があるから、今後どうなっていくのかちょっと楽しみ。
もうひとつスーツにある蜘蛛の印がドローンになるのにもびっくりした。社長の遊び心がうかがえるようで楽しい。スパイダーマンにふさわしいガジェットだと感じる。
その他これまでにないような要素がたくさんあって、観ているだけでわくわくしてきた。ピーターがあのスーツを完璧に使いこなせるようになったら、どれほど強くなるのだろうか。
本当の意味で社長と肩を並べて、任務をこなす姿が思い浮かぶほどのコラボだった。続きが待ち遠しい!
ここがうーん?
シビル・ウォーとの比較
思い出補正かもしれないけど、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のときの方が強かったように思ってしまった。
シビル・ウォーでは元軍人のファルコンとウィンター・ソルジャーを相手にわくわくする戦いを見せてくれた。
一部戦いに戸惑うシーンもあったが、今回の映画の冒頭ではキャプテン・アメリカの盾をとったことが強調されていて、あのわくわくが脳裏に蘇った状態でスーツを使いこなせなかったり、苦戦したりするのに少し戸惑ってしまった。
同じマーベル・シネマティック・ユニバースの世界だとしても作品ごとに監督は違うし、それによって演出の仕方も変わる。わかっていても、シビル・ウォーの直後として観ているぶん、些細な違和感が大きく感じられてしまったかもしれない。
はじめからスパイダーマン
あたりまえだが時系列としてはシビル・ウォーのあとなので、本編でははじめからスパイダーマンの状態。
作中でスパイダーマンになったときの回想とかあるんじゃないかなと思っていたが、それもまったくなかった。
これは好みによるものだと思うが、単体作品で私が好きなのは、『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『インクレディブル・ハルク』『アントマン』だ。
『マイティ・ソー』はおもしろいけど、好きとまではいかない。
もともとはヒーローでもなんでもない一般人が、ある出来事をきっかけに大きな力を手に入れてしまい、そのギャップに戸惑いときには傷つきながらもヒーローになっていく。私はそんな姿に共感してしまうし、彼らが好きになる。
『スパイダーマン:ホームカミング』は認められたい未熟なヒーローが本物のヒーローに成長していく物語だが、一般人がヒーローになる物語ではない。この部分でどこか共感しにくいところがあった。
このMCUにおいても、スパイダーマン誕生のシーンが観たかったなというのが正直な気持ちだ。
それにしても『スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』『スパイダーマン:ホームカミング』と、いくらなんでも短期間でなんどもつくりすぎちゃったのではないか。
それだけ人気があるということだと思う。しかしすべてリアルタイムで見てきた分、3作品とも強烈なインパクトを受けてきたので、まだうけとめきれる余裕がなかったのかもしれない。
全体的な敷居の高さ
これまたわかっていたことだが、フェーズ3に突入し、どんどん詳しくない人に対しての敷居が高くなっている印象を受けた。
今回MCU作品では『アベンジャーズ』くらいしか観てないけど、スパイダーマンは好きという友達と観にいった。
映画が終わって、いろいろ感想を話した。
私が「今回最初からスパイダーマンだったね」というと友達は「でも前の作品でどうやってスパイダーマンになったか観たから」と話してくれた。
「ん、どういうこと?」と詳しく聞くと、なんとサム・ライミ版スパイダーマンの第1作が今作とつながっていると思っていたらしい。
MCUの全作品を観ている身としては信じられないが、こうした勘違いがありえるほど全体の敷居が高くなってしまっているのかもしれない。
今回は社長(アイアンマン)となぜかキャプテン・アメリカがビデオに出てるけど、これから先同じようなことにならないかちょっと心配になってしまった。
おじさん不在
これはもう完全に個人の感想だけど、ベンおじさんがいない笑
「大いなる力には、大いなる責任が伴う」
ピーターはこの言葉を胸にスパイダーマンになる。あのシーンの印象が強すぎて「ベンおじさん」がいないと寂しくなってしまう自分がいた。
社長のことは好きだけど、なにか複雑な気持ちになってしまう。
スパイダーマンの公開日が待ちきれなかったからって、Amazonプライムビデオでサム・ライミ版スパイダーマンを見返してしまったのは、明らかにタイミングが悪かった。でも待ちきれなかったんだよ。
印象に残ったシーン
印象に残ったのは、ネッドとかっこよく手を合わせているシーン。これが最高だった!
目も合わせないであたりまえのようにやっているのもかっこいいし、お互いを信頼しあっていることが伝わってきた。これはもう新たなスパイディファンの挨拶になると思う。
夏休みの宿題として覚えよう。使うときが来るかわからないけど。
ジョン・ワッツ監督作品
今作の監督はジョン・ワッツ監督、前作はクライム・サスペンス『コップ・カー』
そして偶然にもスパイダーマンを観る少し前に『コップ・カー』を観ていた。
コップ・カーは主要人物5人以外はほとんど画面にも入らず、シンプルながら丁寧にそれぞれのアイデンティティを写し撮っていったおもしろい映画だった。
MCUの大作という違いもあるだろうけど、受ける印象はずいぶん違ったように思う。興味ある人は観てみてはどうだろう。
まとめ
『スパイダーマン:ホームカミング』を観て感じたことを書いてみた。
2日前にAmazonプライムビデオで『スパイダーマン』を観たことがちょっとあれだったかもしれないが、一つの作品として楽しめた。もう少し時間をおいてから、もう一度観てみたいと思う。
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