Wizです。今回は私がなんどもなんどもくりかえし読み返してしまう、味わいのあるWeb小説を3つ紹介します。
目次
なぜなんども読むのか?
これまで短編なども含めると、1000作品以上Web小説を読んできました。その中には好みの作品も、そうではない作品もあります。
大好きな作品の中にも一度読んだきりの作品と、なんども繰り返し読んでいる作品があります。この違いはどこにあるんでしょう。
一つ考えたのは、くりかえし読む作品は、読むべきときに読んだ小説なのではないかということ。落ち込んでいるときに、そのシチュエーションそっくりな映画を見ると、思いの外心に響くことがあります。それと同じように、読んでいるときの心境とマッチしていた小説は、結果として何度も読んでいるのかなと、今回選んだ小説を見て感じました。
そしてもう一つ、その小説がそれだけ魅力的だということ。これからもそんな小説に出会えることができたらいいなと思いながら、書いてみました。
なんども読みたい味わいのあるWeb小説3選
こんにちは赤ちゃん
一つ目は『こんにちは赤ちゃん』。とてもおかしく、とても心揺さぶられるヒューマン・ドラマです。
主人公は新生児集中治療室(NICU)ではたらく看護婦の男性。彼は「赤ちゃん」の「想い」が言葉として聞こえてしまいます。
この小説は、自分が高校時代一時期ひきこもっていたときに読みました。嫌なことから目を背けたい、なにも考えたくないというときに、自分という生命に対する感謝と戸惑い、家族のことを考えるきっかけとなってくれました。
個性的な新生児たちが小さい体で精一杯生きようとする姿に、涙がこぼれます。すべての人に読んでもらいたい作品です。
出会えてよかった。心の底からそう思いました。
僕らの革命
二つ目は『僕らの革命』。いじめられる側の葛藤と、行動をえがいた作品です。
主人公は高校入学後、自分では理由もわからず、いじめられるようになってしまいます。はじめは耐え忍びますが、あることを契機に行動をおこしていきます。
この小説を読んだのは、同じく高校時代ひきこもっている頃でした。私はいじめより他の理由がメインでしたが、内容にとても共感したことを覚えています。
なぜいじめられるのか、どうしたらいじめがなくなるのか、主人公の行動の数々に考えさせられました。
長さとしても中編程度で、非常にスピーディーな展開です。いじめを解決する一つのスケールの大きな方法を味わうことができるので、なんども読んでしまうのかもしれません。
用務員さんは勇者じゃありませんので
三つ目は『用務員さんは勇者じゃありませんので』。ファンタジー世界に召喚された、一人の用務員のお話です。
学校まるごと召喚されますが、用務員さんは勇者としての能力を一人の学生の奪われてしまいます。そして一人、お願いして雪山へ召喚されることを選択します。主人公の人としての、自分としての在り方に圧倒される作品です。
この作品は、私が人との関係に悩んでいたときに読みました。他人とうまく関われない、他人にそこまで興味をもつことができないと、どうしたらいいのかわからないときでした。
この小説を読んで悩みが解決したわけではありません。ただこんなこともある、こういう考え方もできるんだということを知りました。夢中になって読み、少し楽になったような記憶があります。
現実的なファンタジー作品が読んでみたいという人にはおすすめの作品です。きっといろいろと考えさせれることがあるんじゃないでしょうか。
おわりに
私がこれまでなんどもくりかえし読んできたWeb小説を紹介しました。どれも魅力的な作品です。興味あればぜひ読んでみてください。