どうも、Wizです。インド映画『pk』を観ました!
インドという土地の特色が、そのままおもしろさにつながっているようなすばらしい映画でした。観るか迷っている人は、ぜひ観てみることをおすすめします!
目次
あらすじ
宇宙人が調査のために地球にやってくるが、ファーストコンタクトで宇宙船のリモコンを盗まれてしまう。
とりもどすために街に出たが、地球についてはなにひとつ知らないため、いろいろな疑問をもつ。そして、一番の疑問が”宗教”についてだった。
ジャンル
SF映画の皮をかぶった、ヒューマン社会派映画!
宇宙人がでてくると反射的にSF映画かなと思ってしまいますが、宇宙人も一人の人間として、社会に対して素朴な疑問をなげかけてくるヒューマン映画でした。
レビュー
一言で言うと最高だった!映画ってすごいと思わせてくれた一作になりました。すごいなと思ったポイントごとに、レビューを書いていきます。
インドの宗教
映画の中には、インドの宗教事情がかいまみえるシーンがたくさんあります。そのシーンがどれも興味深かったです。
インドはモザイク国家といわれるほど、民族と宗教が存在します。ヒンドゥー教から、キリスト教、イスラム教、シク教、ジャイナ教、バラモン教まで。それらのさまざまな宗教の儀式や礼拝などが出てきました。
日本では、日常生活に宗教の違いや、教義などをもちこむことは少ないです。
しかし、インドでは日常生活に宗教がとけこんでいます。その多様さに圧倒されるとともに、おもしろさを感じました。
pkというキャラクター
pkは宇宙人です。とうぜん、地球についての知識はまったくありません。
そんなわけですから、地球でみられる”宗教”というなにものかがよくわからないんです。ワインをもってモスクにいって追い掛け回されたりと、いろんな問題がおきてしまいます。
地球人からみると異質ですが、pkからみたら地球人のほうが変にみえています。人類という視点をとっぱらうと、こんな風に見えるのかと思うと、なんだかドキドキしてしまいました。
価値観の相違
この映画は、異なる価値観、つまり異文化との衝突、出会いをえがいたともいえます。
21世になり地球は狭くなりました。黒船来襲から西洋人の価値観がはいってきて、さまざまな変化がおきたようなことはなくなってきています。
しかしpkは地球人ではありません。一通りぶつかりあって遠目からみるとうまくおさまってみえる物事に、”素朴な疑問”をぶつけてきます。あたりまえすぎて、みんなが考えもしなかったことをなげかけてくれるんです。
インドが舞台ですが、私も自分の価値観を考えてみるきっかけになりました!
監督の思い
監督は『きっと、うまくいく』で、日本でも高い評価をうけたラージクマール・ヒラニさんです。
この監督の作品を観ると、とても前向きな気持ちになります。人間を信じ、そして人生を楽しもうと語りかけてくれるかのよう。
ときには問題もおきるけれど、みんなで力をあわせれば少しずつでも変わっていけるし、人間にはその力があるよと言ってくれているような気持ちになります!
安定のアーミル・カーン
主演は『きっと、うまくいく』でもヒラニ監督とタッグをくんだアーミル・カーン。インドでものすごく有名な俳優で、まさに大スターです。
今作でも安定の演技で、安心して観れました。ハリウッドとはちがう、個性的な宇宙人がつぼにはまりました。もうすっかりファンです!
魅力的なヒロイン
ヒロインはアヌシュカ・シャルマという女優さん。はじめてみたんですが、すごく魅力的でした。
明るく笑顔で、ショートカットがにあってて、生きている空気が全身からあふれています。彼女がみれただけでも、この映画をみれてよかったなと思うほどです。はっきりいってかわいい!魅入ってしまいました!
インド映画の音楽
インド映画の音楽を聞くと、自然と体を動かしたくなってきます。どーんと来る感じじゃなくて、インドの日常がさらっと入ってくるような華やかな音です。
まるで日常がそのまま音楽になったかのよう。
歌いながら、感極まったところで両手を天に広げて喜びを表しているシーンとか、すごーく気持ちよかったです!一緒に腕をふりあげていました。
ダンスも他のインド映画とくらべると、ちょうどいい塩梅です。ダンスし過ぎで、見てる方がつかれたということもありません。子供も真似できる、楽しいダンスでした。
インド映画として
人には一人一人が内包する文化があり、それは環境が大きな影響をもちます。
この映画はまさにインドだからこそ作れた、いまのインドを体現する映画だと思いました。この映画をみれてよかったです!
まとめ
映画『pk』とても魅力的な作品でした。この映画をみて、自分の価値観を考えてみるきっかけにしてみてはどうでしょう。pkとの問答で、新しい発見があるかもしれませんよ!
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