歴史には「if」がつきものです。
もしあのとき、もし彼らが出会わなかったら、歴史はどうなってしまったんだろうか。
そんなことを考えると、歴史とはなんとおもしろいものなんだろうと考えます。
『信長の庶子』は、戦国時代織田信長に一人の庶子であり長男がいたらという「if」の物語。
歴史とは人の情動そのもの。そのおもしろさをご覧あれ。
目次
あらすじ・小説情報
庶長子・織田信正。織田家の跡継ぎ織田信忠よりも一つ年上の男子である彼は長男であって嫡子ではないという立場にあった。
信長の庶子
うつけと呼ばれた父、狐と呼ばれた母の子に生まれ、なんだかんだで子煩悩な両親や賑やかな家臣・弟妹・友人に囲まれながら、自身すら分かっていない歴史改編物語が始まる。
- 作者:壬生一郎
- 146話完結済
- 歴史・戦国時代・if・織田家
『信長の庶子』レビュー
織田家を舞台とした作品は数ありますが、その中でも一際魅力的なのが、この作品。
織田家と聞くと、反射的に「また信長に転生して、知識チートで天下無双かよ」と思ってしまう諸君はご安心ください。
主人公は信長の庶子であり、長男の織田信正。ついでにいえば転生者でもありません。
平成とは比べものにならないほど過酷な戦国時代。その中で正妻の子供ではない庶子と言う立場は、微妙な政治的判断が必須でしした。そんな中で、失敗を重ねながらも成長していく等身大の姿が描かれます。
家族仲がうまくいかされているのも、読んでいて楽しいです。
かたい歴史物というわけではなく、なろう的な要素もあり、バランスのよい歴史エンターテイメント作品となっています。よくあるストレートな無双などではなく、「こうくるか!」と高ぶってくるような展開にわくわくしました。
物語は完結済みで、書籍化もされています。
今まで歴史物を読んだことがない人、最近読んでないなというあなた、まずはこの作品から読んでみてはいかがでしょう。
- 歴史ものが好きな人
- 歴史は詳しくないけど楽しみたい人
- 読み応えのある骨太な作品が好きな人
まとめと評価
『信長の庶子』を紹介しました。
この作品に出会えて感謝!
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