自分のことを書いてみたいと思います。
これまで好きな映画やWeb小説のことだけで、自分の考えを全面に出すような記事を書いたことはありませんでした。
しかし、ブログをはじめて3ヶ月ほどたち思ってもなかった変化があったので書いてみたいと思います。
この記事は自分で自分を整理するために書きました。脈絡なんてどこにもありません。それでもよければどうぞ。
目次
自分の性格に見切りをつけるということ
私は小・中・高といわゆる「いい子ちゃん」でした。先生に気に入られるような、明るくまじめで勉強をがんばり、問題なんて起こすこともなく、クラスの仕事も積極的にやる子供でした。
だからといって無理をしていたわけではなく、それが自然体でした。運良くいい先生たちが担任になることがつづいたので、ほめられることがうれしく勉強もがんばりました。
しかしそれが続くうちに、いつのまにか「いい子ちゃん」でいることがやめられなくなってしまったんです。
外見もあるのか、私は「まじめだね」と言われることが多いです。けれどそうじゃないんです。私はまじめじゃない。ただ人からよく思われたくて、結果としてまじめに見えているだけだと。
大学にはいるとそれはさらに重荷になっていきました。いろんな人から「まじめだよね。しっかりしてるよね」と言われます。そう言われているうちに、相手の中にいる自分のイメージを裏切ることのないようにしなきゃと思いつめるようになっていました。
小さい頃は自然体だったのが、次第に自分を縛る檻のようになっていたように思います。
よくできる自分だと思われたい。そんな思いから講義の課題を限界まで完成度をあげてからではないとだせず、結果として他人に迷惑をかけてしまうということもたくさんありました。よく思われたいという行いが結果として他人に迷惑をかけていることも自覚しているので、自己嫌悪におちいります。その繰り返し、負のスパイラルです。
そしてよく思われたいという思いは、相手に嫌われたくないという気持ちにつながります。
それが進むと、誰にとってもよい人に見られるような個性のない人間のできあがりです。みんながのぞむと自分が勝手に思い込んでいる人物像を、演じるつもりもなく演じているような状態になっていたと思います。
内心こんなの自分じゃないと感じているので、日常生活をおくっていくだけでストレスがたまります。こんな自分勝手な思いを誰かに相談することもできないので、ストレスは蓄積するばかりです。
そして臨界点に達すると勝手に自爆し、また他人に迷惑をかけることになります。
大学生活はこれの繰り返しでした。もちろん楽しいこともたくさんあったし、友達もできました。けれどこの思いばかりは抱えていくしかなかったのです。
たぶん端から見たらバカらしいということは自分でもわかっています。それでも自分のなかでは切実でした。
障害をかかえて
私は中途失聴者です。人生の途上で聴く力を失いました。高校生の頃です。
原因はいまでもわかりませんが、聴力をうしなったことは私にとってとてつもなく大きなことでした。
一番大きかったのはいままで通りのコミュニケーションができなくなったことです。家族、友達、先生、みんなです。テレビの音声もわからなくなったし、授業も聞こえなくなりました。
はじめはくよくよしてても仕方ないと努力します。頭のなかにのこっている音の記憶や、唇の動きから読み取ろうとしたり、どうしてもできないときは紙に書いてもらって筆談をしたりしました。
しかしどうしても限界はあります。友達の言っていることがわからなくてなんども聞き返したり、はじめから紙をだして筆談をお願いしたりすることがふえました。
そうするとどうしてもちょっとめんどくさいという顔をされたり、紙を無視して話を続けるという人も出てきます。「前は普通に話してたんだからそんなに問題はないだろう」悪気はないんでしょうし、自分でもそんな対応になるでしょう。
しかしそうしたことが重なると、次第に人とのコミュニケーションが苦になってきます。怖いと言ってもいいでしょう。相手と話して、聞き返して、困ったようなちょっとめんどくさいような顔をされてしまう、そしてさせてしまうのがとてつもなく嫌で、怖くて人をさけるようになりました。
そこからです。他人の視線を異常なほど気にしはじめたのは。
できるかぎりクラスの人に話しかけられないよう放課中は机につっぷし、背中でまわりに気をめぐらしていました。授業中に先生にあてられて、なんども聞き返すみじめな目にあわないように先生の視線に入らないよう身を小さく潜めていました。
同じ境遇の仲間がいたら少しは違ったかもしれません。けれど中途失聴の私にはそんなつながりはまったくありませんでした。突発的な事態にただ自分がこれ以上傷つかなくてすむよう壁をつくっていただけです。
「クラスのみんなと生きている次元が違う」そんな勝手な孤独感を自分で深めていくような日々です。
しまいには授業がまったく聞こえなくなり、授業中は朝から夕までずっと座っているだけの状態になります。おのずとこれまで力をいれてきた勉学にたいするモチベーションは下がっていきました。
「いい子ちゃん」なんて夢のまた夢です。
なにがきっかけになったのか、コミュニケーションができなくなった私は学校に行かなくなりました。引きこもりコースです。そしてどこにも居場所がないと思いこんでいた自分が逃げ込んだのがネットの世界でした。
といっても2chとはではありません。人とのかかわりを避けていた私が出会ったのは、このブログでも記事を書いている「Web小説」です。なろう系小説とよく言われている異世界にいくような小説たちが私の居場所でした。
当時「魔法科高校の劣等生」はなろうで連載中で、続き読みたさに明日も生きていこうと思ってたくらいです。「ウォルテニア戦記」や「白虎戦舞」などたくさんのWeb小説を読むことで救われていました。
その後しばらくしてから高校をやめ、高卒認定から独学で勉強し、大学にはいりました。
一番の思いは「これでやりなおせる」ということです。環境をかえ、失聴する前の明るく真面目な自分になるのだと決意しました。けれどもそう簡単に行くわけがありません。前と同じようにやろうとしたところで、前の自分とは違うのです。
結局他人の視線を異常に気になるようになっていた私は、相手ののぞむ自分でいることで、「いい子ちゃん」だった昔の自分のようにいられるようつとめました。
自分がなかったとは思いません。ただどうしようもない生きづらさを抱えていたのはたしかでした。
そして病気と自爆がかさなり、大学を休学となりました。
ブログをはじめて
このブログは休学中にはじめました。
はじめた理由は社会とのつながりをなんらかの形で証明したかったからです。自分は一人じゃない、社会のなかで生きていることを少しでも実感したいという思いがありました。
この記事なども、ダメな私が少しでも他の人の役に立てたらという思いからできました。需要があったみたいで、結果として多くの人にみてもらい役に立てたかもという実感を得るきっかけとなった記事です。
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このブログでは私の素性を知る人はいません。そうであるから私も「いい子ちゃん」であろうとこのブログの記事を書いたこともありません。
意図していたことではありませんが、結果としてこのブログは多くの人に見てもらえるようになりました。月間1万PVくらいですが、私にとってはとてつもない数です。
認められたように思いました。意見が認められたとか大層なことではないです。
「こんな自分がいてもいいんだと」「世の中いろんな人がいて私もその1人なんだと」「人と自分をくらべることに意味なんてない、自分がなにをしたいかなんだと」
ブログをやりながら、少しずつこんな思いが芽生えてきました。
自分の性格に見切りをつけたとはこのことです。見切りをつけるとはよくネガティブな意味合いで使われますが、わたしの場合はポジティブな意味合いです。
これまではこれまでだと肯定したうえで、いまある自分を私自身がいてもいいんだと許すこと。人と比べず、自分のやりたいことを大切にすること。
これが大事なんだと思います。私はネットに、ブログに救われました。「いい子ちゃん」はおしまいです。
伝えたいこと
私のような生きづらさを抱えている人は、ブログをやってみてはどうでしょう。
あなたのことを誰もしらないような場所で、一からなにかをやってみると見えてくるものがあるかもしれません。私はそうでした。
率直に自分の思いを記事にしていく必要もありません。私のように好きなことを世の中に紹介していくようなことでも、日々感じたことをまとめていくものでもなんでもいいと思います。
映画の感想記事でも、おもしろかった、つまらなかった、なにかしらの思いは出てきます。このとき他人の視線なんて気にせずに、自分の思っていることを書いてみるのが大事だと思います。
思い立ったが吉日。ブログは無料ですぐにはじめることができます。
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まとめ
100%自分のことだし、まったく脈絡もなく独白ににた記事ですが、このブログをやってきたなかで気づいたことなのだから、このブログで記事にしたいと言葉にしました。
書いた時点で自分では満足しましたが、この記事もどこかの誰かの役に立てたらいいなと思います。
ブログを続けてきてよかったです。自分のやりたいことをやっていこうと決めたので、しばらく月に1回とかになるかもしれませんが、ブログはずっと続けていきたいと思います。
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