印象深くおもしろい小説家になろうのすてきな短編作品を40作選びました。
短編は書く側、読む側双方にとっての敷居の低さと、ワンアイデアで読者を引きつける意外性が魅力的です。
ファンタジーから、恋愛、ヒューマンドラマ、歴史、コメディー、SF、童話まで味わい深い小説をつめこんでいます。
読みたいジャンルが決まっているときは、目次からどうぞ。気になった作品はぜひ読んでみてください。
作品の紹介では主に1段落目に小説のかんたんなあらすじ、2段落目に作品の魅力、3段落目に補足やおすすめしたい人を書いています。
目次
ファンタジー系短編小説
異世界を舞台としたハイファンタジーと現代を舞台としたローファンタジーの短編作品を紹介します。
決闘(作者:支援BIS)
これぞ古きよき時代のファンタジーです。主人公は領主の護衛騎士。あるとき祖先の名誉をかけて代理で決闘することとなってしまいます。
文章から時代の香りがただよってきます。騎士として、人間として、名誉のため戦う姿に目が離せません。日々繰り返す日常がより魅力を高めています。
武侠小説や、ロード・オブ・ザ・リングが好きな人にぜひ読んでもらいたい作品です。
黒百合の姫君(作者:マグロアッパー)
圧倒的な読了感! 主人公のやさしさに満ちた狂気にしばらくひたってしまいました。転生してはじめて損得だけじゃない無償の愛を知った主人公の物語です。
とにかく主人公の心情が痛いほど伝わってきます。ちょっとした間や、言葉遣いに主人公の息遣いがやどっているようです。世界観も面白く、読む人によっていろんな見方ができるんじゃないでしょうか。
ファンタジーが読みたい、文学を読みたいという人におすすめです。すきま時間におおきな満足感を味わうことができますよ。
俺の勇者(作者:守野伊音)
さわやかな気持ちになる快作です。小さい頃から一緒に育ってきた幼馴染みが主人公。片方が勇者に選ばれます。
主観的にかかれた文章から次第に物語にひきこまれていきます。二人の友情がまぶしく、読んでいるうちに友達に会いたくなってきてしまいました。
王道ながらちょっとひねったものが好きだという人にぜひ読んでもらいたい作品です。ラストはきっと驚くんじゃないでしょうか。
鋼の剛刀(作者:一ヌキ末)
研ぎ澄まされた刀のような物語。刀を愛しすぎた少女のお話です。
中2のような雰囲気だといいたくなりますが、それよりはるかに深く重い感じがします。練りこまれた設定と、映画のような広大な世界観に圧倒されました。
憧れてしまいそうになるお話です。続きが読みたいような短篇でよかったような複雑な気持ちになりました。
同作者さんの「踏破せよ、世界を」も方向性は異なりますが、すがすがしいまでの俺tueeeeでおすすめです。ダンジョンで生まれたやばい魔物が人間世界へ進出!
更新止まっていますが、そこまででも楽しめる作品です。
闇デレラ(作者:小東のら)
「私に闇の力をおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!」そんな感じのお話です。
童話をもとにしながらも、その境遇から思いおこされる彼女の想いが切実でした。楽しく笑えながら考えれるところがよかったです。童話をつきつめた先に待つものとは。
タイトルに目がいった人は読むしかありません.。はちゃめちゃな闇デレラが楽しい作品です。
生活魔術師達、ダンジョンに挑む(作者:丘野 境界)
すかっとします!生活魔術科の予算がパン1つ分となってしまい、所属する3人がダンジョンに挑みます。
香ばしい要素をこれでもかと煮詰めて、ちょうどいい塩梅にしたてたような作品です。王道の面白さを味わえます。
キャラがたっていてわくわくしてくる作品です。ファンタジーの醍醐味を楽しめます。
漫画版はLINEマンガで無料で読めます。全話見るにはアプリのダウンロードが必要です。
作者の丘野境界さんは他にもたくさんの作品を書いています。短篇では「勇者様、大きすぎます」、長編では「ガストノーセン五日間の旅」がとてもおもしろかったです。
ファンタジーの世界を一味違う視点でとらえています。
日本人が異世界召喚されすぎた結果・・・(作者:卯月木蓮)
あっけにとられましたw タイトル通りクラス1つが異世界召喚されてしまいますが、思いもしない結末を迎えます。
異世界召喚ものはいろいろなものがありますが、こうした1アイデアで物語をぐっとおもしろくできるのも短編の魅力でしょう。さらっと読めて、楽しく愉快な気持ちになれます。
異世界召喚が好きなひとにこそ読んでみてほしい作品です。短編を書いてみたくなるかもしれません。
異世界に連れ去られた者達を奪還する公務員をえがく「特三捜救 異世界召喚者奪還物」もひりひりするおもしろさです。もっとこのジャンル流行らないかな。
じゃあ逆に自分以外が異世界トリップしたらどうするんだって話(作者:quiet)
なんだか不思議な短編です。舞台は異世界ではなく、人がどんどんいなくなってしまう現代社会を描いています。
家族が、友達がふと気づくといなくなっている。そんな世界で、二人の高校生のやりとりが異様に響きます。どんな気持ちで読めばいいのか問いかけたくなるような、不思議な気持ちになりました。
普通とは視点がちがう、そんな物語を読んでみたい人におすすめしたい作品です。寂寥感ってこんなときに使う言葉なのかもしれません。
逆ハー少女の衝撃的消滅(作者:秋野笙)
まさに衝撃的ですw このオチは読めないというくらい衝撃的でした。
一つのアイデアをつきぬけた短編らしい小説です。こういうアイデアを気軽に小説にできるのもWEB小説の魅力ですね。テンプレが共有できているからこそより楽しめるようになっています。
タイトルが気になったらもう読むしかないです。衝撃が待っています。
恋愛系短編小説
私の可愛い旦那様(作者:ししおどし)
契約結婚から始まる男女の恋の物語です。ひどいと思っていた旦那の態度は実は…。
おそろしいほどのギャップを見ました! とにかく奥さんから見た旦那さんの様子がたまりません。契約結婚からはじまる二人の日常を見ているともどかしくも幸せな気持ちになります。
ギャップ萌えな人にぜひ読んでみてほしい作品です。物語が進むとともに新たな見方ができるようになり、より楽しむことができました。
ある悪役令嬢からの手紙(作者:端野ハトコ)
婚約破棄された令嬢から皇太子へ向けての手紙でえがかれる物語。手紙に書かれたメッセージとは。
ラストが最高でした。淡々と続く手紙のやりとりが、まさかあのような結末をむかえるとは! 作者さんにしてやられたなと逆にうれしくなりました。
文章の奥深さを実感します。悪役令嬢ものが好きな人にぜひ読んでもらいたい作品です。
師匠失格(作者:守野伊音)
一途な男女の長い長い恋の物語です。
設定とキャラの性格がマッチしていて、読んでいると楽しくなります。師匠であろうとする彼女と、あきらめられない彼に涙が出そうでした。
短編としてはボリュームがありますが、それ以上におもしろい作品です。ラブストーリーが好きな人にぜひ。
野蛮な男はガハハと笑う(作者:8D)
盗賊にさらわれた貴族の女性と、盗賊の頭の物語です。
男は「ガハハ」と笑います。とにかくめっちゃ笑ってます。そして笑い声を聞くたびに、頭のなかで男が映像になっていくんです。そんな強烈なキャラを見事に描いています。感想に困ってしまうすてきな作品でした。
ちょっと複雑な話を読みたいときにおすすめしたい小説です。続編も楽しむことができます。作者さんはこの短編の前に「いいんだよ」を読むことを推奨しています。
今日の僕が忘れていても(作者:マグロアッパー)
「前向性健忘症」を患う男子高生と女子高生のお話。前向きという単語通り、ある時点から未来の記憶をなくしてしまいます。
王道と言ってしまえばそうですが、なんども壁にぶつかりそれでも乗り越えていこうとする姿に目を離せなくなりました。
希望をどこまでも持ち続けたくなる作品です。切なくきれいな文章でした。
1日ごとに記憶がリセットされるハードボイルドな小説家が主人公の中編「僕は僕の書いた小説を知らない」も鳥肌が立つ記憶をめぐるお話です。
ウサギ見てクマを放つ(作者:umemura)
不器用なクマとねらわれたウサギさんのお話です。
ウサギさんのかわいさがたまりません。胸がキュンとしました。作者さんの対比の描写がわかりやすく、どんどん引き込まれていきます。
お菓子のような甘いお話が読みたいときにおすすめしたい作品です。自然とほおがゆるんできてしまいます。
さよなら、僕の少佐(作者:マグロアッパー)
大人の恋のお話です。同じ会社で働く同僚に恋した男性が、少しずつ前に進んでいきます。
こんな恋の形もあるんだと、ゆったりした気持ちで読めました。クラシックを弾いているような繊細な描写で、ぽつねんとした二人のやりとりに読みいってしまします。
恋について思いをめぐらしたくなる作品です。作者のマグロアッパーさんはほかにもたくさんの印象深い短編を書いています。
ヒューマンドラマ系短編小説
純文学やヒューマンドラマのある短編作品を紹介します。人と人のつながりから生じる物語です。
空に知られぬ(作者:マグロアッパー)
二人の女性が共によりかかる自立の物語。加速度的にひきこまれ、息をひそめるようにして読了しました。
一つの「現代病」がテーマとして描かれます。きれいで柔らかな言葉でつづられる2人の関係が光を放っているようでした。
純文学のあたたかで底知れない深みにふれるような作品です。やわらかな文章で、なじみがない人もすっと読んでいけます。
讒(作者:山野ねこ)
無理心中した親子をめぐる一人の刑事と社会のお話です。タイトルはそしるという漢字で、人のことを悪く言うことを意味します。
子育てのノイローゼを中心に、多角的な視点から社会をきりとっています。思い返せば自分も思い当たることがあってどきっとしてしまいました。
なろうではじめて呼んだ社会派とも言える短編です。ラストにぞっとしてしまいました。
私にとって、このツノは。(作者:龍々山 ロボとみ)
生まれながら頭にツノを抱えて生きる一人の女性の物語。
彼女の一つ一つの言葉に向き合うのがきついほどでした。人はみんな個性があります。それを自分がどうとらえるか。物語からなにを思うかは人それぞれでしょう。
現代社会を生きるすべての人にぜひ読んでみてほしい作品です。彼女の生き方に圧倒されました。
ヒーローミマン(作者:朱雀新吾)
ヒーローになりたかった、でもなれなかった裏方の主人公が戦い続ける物語。
理想と現実のギャップが胸につきささります。なぜヒーローのように賞賛を受けれないのか、自分はなにをしているのか。それでも一つの答えを見出し、戦う姿に胸が震えました。
ヒーローとはなんなのか考えたくなる作品です。タイトルに込められた思いがしみわたりました。
召喚された噺家が落語で世界を救う「異世界落語」も、ぜひ1話をのぞいてみてほしい舞台のような作品です。
お星様泥棒(作者:赤羽 翼)
おませな小学2年生の女の子が主人公。クリスマスツリーの星が盗まれてしまい、犯人を推理しようとします。
大人びているけど、小学生らしいところもあり、そうかと思えば本の趣味がとんでもなかったりと先が気になってあっという間に読んでしまいました。読んでてほっこりした気持ちになります。
推理ものや謎解きが好きな人におすすめしたい作品です。
このお話が気に入った人は、石黒正数さんの「それでも町は廻ってる」も気に入るはずです。人と人の関わりからものごとが生まれていくんだと気付かされます。
傘が運んでくれた(作者:蘇我空木)
気まぐれに渡した傘がめぐりめぐっていくお話しです。傘が運んでいくものとは。
読みやすい文章で雨の日の心温まるストーリーがしみわたります。実際にこんなことにあってみたいし、自分がはじめてみようかなと思ってしまうほどでした。
ときどき読み返したくなるとっても素敵な雨の日の物語です。雨の日が楽しくなるかもしれません。
抽斗の中のラブ・レター(作者:はいあか)
認知症になってしまった父にはむかし恋人がいました。しかしそれは母ではなかったのです。
人生は単純に語りきれるものではないのだと、胸が苦しくなります。生きるとはそれだけ降りつもっていくものがあるのだと、奥深く響いてくるような作品です。
切なくじーんとくる、人生について一息つきたいときに読んでみたいお話です。
歴史系短編小説
オール・ユー・ニード・イズ・吉良~死に戻りの赤穂事件~(作者:左高例)
死んでは戻りの赤穂事件バージョン。尋常じゃないタイトルセンスに脱帽です。混ぜるなキケンの見本のようなお話でした。
かつてない笑撃がおそいかかってきます。シリアスな雰囲気なのに、ちょいちょい顔面崩壊する文章になっていて読むのをやめられませんでした。展開はそのまんまなのに設定が変わるとここまで変わるのかと驚きです。時代劇ってすごいポテンシャルを秘めてる気がします。
元になった物語やタイムリープが好きな人にぜひ目にしてほしいお話です。しばらく頭から離せませんでした。
タイトルのネタになった「オール・ユー・ニード・イズ・キル」も2巻完結でテンポよいタイムループの傑作です。トム・クルーズ主演で映画化もしています。Netflixで配信中です。
イエス・キリスト(インド味)(作者:左高例)
イエス・キリストがインド面におちたらこうなるという強烈な小説ですw
神話をまるごとインドで味付けしてしまうような豪快な発想がすばらしいです。カレーとキリストの親和性が超越しちゃっています。なんにでもあうカレーのすごさを思い知らされました。香ばしいカレーの香りがただよってきます。
カレー好きな人は何も考えずに読んでみましょう。イエス・キリストが隣人のように思えてくるかもしれません。
よりインド面を味わいたくなったあなたにはインド映画をおすすめします。とんでもないものからシリアスなものまで、新たなジャンルの広がりを楽しめるはずです。
神様も納得のとんでもないパニックムービー「ロボット」や、インド神話を舞台にスケールのでかすぎる一大スペクタクルをえがく「バーフバリ」などどれもわくわくしてきます。
Amazonプライム・ビデオで「ロボット」が見放題になっています。
天台座主になったんだけどお先真っ暗すぎて泣きたい(作者:ひさなぽぴー)
天台座主になってしまった男が迫りくる信長エンドを避けるべく、リーマン時代の手腕をふるいます。
さらりと読める作品です。なろうの歴史ジャンルでは坊主たちは信長にヒャッハーされちゃう役どころばかりですが、これはめずらしく寺社側がメインとなっています。
テンプレなようで骨太な歴史ものに興味がある人はぜひ読んでみてください。
なぜ、秀忠?(作者:結城藍人)
徳川2代将軍秀忠。歴代将軍の名を見ると、彼にのみ入っていない字があることに気づきます。
空いた口がふさがりません。人間、当たり前だと思ってたことに疑問を投げかけられると放心状態になるんですね。いっそ気持ちよさすらあります。そんな歴史ミステリーを味わいました。
歴史好きの人は好奇心が刺激されて、妄想がはじまること間違いなしです。歴史のロマンを感じます。
歴史ものの長編はこちらの記事でまとめています。縄文時代から明治時代までめくるめく時代の移り変わりを楽しめます。
コメディー系短編小説
生首の真実(作者:佐藤真登)
女子高生が生首をいじるお話です。これだけ見るとホラーですが、ホラーではありません。いじるはいじるでももう一つの方です。
女子高生のいじりっぷりがすばらしいです! 写真をとられまいと高速で首を振る生首さんに対して、すかさず動画モードにきりかえるのは笑ってしまいました。
くすっと笑える楽しい作品です。日常の中の笑いが好きな人にぜひ読んでほしいお話です。
僕達のキラキラネーム(作者:花咲 紫音)
天然だけど真面目な奥さんと常識的な夫の、子供の名前会議の一幕です。
テンポのよい夫婦のかけあいが絶妙です。驚きのなかに夫婦の優しさがあり、あっという間に読みおわってしまいました。これぞ短編という感じです。爆笑してしまいました。
電車の中で読みはじめたら笑いが止まらず変な目で見られることうけあいの作品です。ぜひ電車の中で読んでみては。
ヘルシー彼氏ケンジ(作者:ナチ)
主人公は普通のOLで、ケンジは体重計です。
なろうでこの小説しかないだろといわんばかりの強烈な設定と、OLの体重を量りたがるケンジとのやりとりが最高です。異世界にまよいこんだかと思いました。おもしろすぎて反則です。
強烈なものが読みたい人にぜひおすすめしたい作品です。読んだ後ケンジが欲しくなるかもしれません。
ダイエット修羅道(作者:海老)
好きな男子に「うっせえデブ」と言われたことから、ダイエット道をつっぱしる女性が主人公のお話です。
斜め前につっぱしる主人公の走りっぷりが最高です! やることなすことやばいのに、目的がダイエットというのに笑ってしまいます。スペックの高い女性がダイエットにつきすすむとこうなっちゃうんですね。にやにや笑いがとまらない短編です。
ダイエットの概念をカオスになげこむ予想外な作品です。こんなダイエットもあるのかと、試したくなるかもしれません。
幼馴染なお向かいさんに振られたけれど愛おしく思えるものを見つけて立ち直りました。今では立派な腹黒眼鏡です。(作者:uyr yama)
幼馴染みにフラれた主人公が、メガネを装着し変わっていきます。
メガネが愛おしくなってきました。ある意味おそろしい作品です。話のノリノリっぷりがものすごく、ムダのない展開でにやにやしながら一気に読むことができました。
タイトルにひかれた人、失恋でへこんでいる人におすすめしたい小説です。元気が出てきてやる気がむくむく出てくるかもしれません。まずはメガネを買いにいきましょう。
マッチョ売りの少女(作者:壬崎菜音@壬生菜)
マッチョを売る少女。マッチョとはいったいなんだったのか…。ゲシュタルト崩壊がはじまります。
すがすがしいほどにネタに走ったコメディーです。作者さんのおそろしい発想を味わうことができます。とりあえず読んでみましょう。
タイトルを二度見した作品です。新しい世界が待っているかもしれません。
SF系短編小説
星守の楽しみ(作者:ししおどし)
別世界の宇宙で星を守る星守と、その友人たちのお話です。
とてもスケールの大きな作品です。なんだか地球が愛しくなりました。読むにつれ、想像の翼が広がっていくような快感が味わえます。
宇宙が好きな人におすすめしたい小説です。作者さんは他にもたくさん短編を書いているので、そちらもおすすめです。
星の剣道(D・W・W)
遠い未来、星剣道というスポーツが行われている宇宙のお話です。
SFと青春というありそうであまりない新鮮なストーリー。あるかもしれない世界にわくわくが止まりませんでした。このスポーツやってみたくなります。
スポーツが好きな人にはぜひ読んでもらいたい作品です。想像の扉が開かれます。個人サイト掲載小説です。
作者のD・W・Wさんは個人サイトでたくさんの小説を書いています。人間の本性にえぐりこむような快作ばかりです。
5人の女子小学生たちがそれぞれの望むものをかけて争う「白虎戦舞」、SF的な地獄の世界をえがく「愉快で楽しい異世界転生」などどれも読みごたえがあります。
短編とは思えぬ長さの短編作品も数え切れないほど。ぜひのぞいてみてください。こちらでも紹介しています。
読めてよかった!本当におもしろい小説家になろうおすすめ作品60選【小説家になろう】必ずはまる!おすすめ女性主人公ファンタジー6選
ひたすら念力を鍛えるだけの話(作者:黒留ハガネ)
ある日突然念力に目覚めた高校生が主人公。彼は目覚めた念力をひたすら鍛えていきます。
謎の吸引力で最後まで読んでしまいました。サイキックパワーに目覚めた目覚めながら圧倒的な日常を味わう姿に笑ってしまいます。主人公の好奇心がすさまじく科学をベースにした超能力のやばさを思い知らされました。
超能力が好きな人にぜひ読んでもらいたい作品です。短編からの続編をえがく長編「」も投稿されています。
父はいますよ(作者:奏多悠香)
光をすべて透過する不思議な父を持つ少女のお話。
すこしふしぎなストーリーです。しかしこの設定が日常の中にとけこんでいて、まるで違和感を感じさせませんでした。こんなんだったらなってみるのも面白いかなって思っちゃいます。
世の中こんなふしぎがあってもいいよねとうれしくなるような作品です。日常系が好みの人はぜひ。
童話系短編小説
世界で一番口の悪い教師(作者:みなもとさとり)
他種族を嫌うエルフの王子のもとにやってきた一人の教師。二人のやりとりがコミカルに語られます。
ファンタジーの世界から、現代社会でも大切なことを伝えてくれているような気がします。童話らしい行間からいろいろなことが読み取れるような内容です。とてもやさしい物語でした。
実際に絵本になって子どもたちに読んでみてほしい作品です。ファンタジーをまた一つ好きになりました。
物語のつぼと魔女(作者:風羽洸海)
1人の若者と館にとどめられている魔女、2人が生きた日々がゆったりと綴られます。
子供も大人も楽しめる童話です。童話を書くってものすごいことだと思います。短い言葉にありったけの思いがこめられているようで、心があたたかくなりました。
童話ってどんなのだろうという人にこそ読んでみてほしい作品です。春のお日さまのようにぽかぽかします。
A氏とりんごの木(作者:悠戯)
とある家に生えているりんごの木と、その家に住んでいる人々の物語。りんごの木から見た日々がつづられます。
なにげない日常がいちばんの幸せ。そんなあたりまえのことに思いを巡らせてしまう作品です。読むにつれ自然と笑顔になりました。
絵本にできそうなお話です。小さい頃読んでいた絵本を思い出してしまうかもしれません。
短編小説を楽しもう
おすすめ短編Web小説をお送りしました。
長編をふくむ小説家になろうのおすすめ作品は「読めてよかった!本当におもしろい小説家になろうおすすめ作品60選」でまとめています。
みなさんのおすすめの作品などコメントしてもらえたら嬉しいです。
2次創作やSSに興味がある人は「ハーメルンおすすめ二次創作まとめ44選」を書いたので、ぜひ参考にしてください。
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